松山市(人口約50万人)の中心市街地、いわゆる街なかと呼ばれるエリア。JR松山駅から伊予鉄松山市駅を経て、道後温泉まで至る範囲。
人口減少・超高齢化やモータリゼーション等に伴う、空洞化や賑わいの衰退等を克服し、歴史・文化を活かした持続可能な都市に再生することが課題となっている。また、戦災復興期から高度経済成長期にかけて形成された都市基盤施設が老朽化したり、時代に合わなくなったりするなどして中心市街地は更新の時期を迎えており、これら都市空間の更新事業を適切に進める必要がある。
まちづくりに取り組むにあたって行政・民間・大学といったあらゆる関係者の力を総結集する手立てが模索されるなか、羽藤英二 東京大学教授による「公・民・学」が連携したまちづくり拠点の設置の提案をきっかけに、2014年2月に松山市都市再生協議会という、行政・企 業・大学の協力体制が組まれ、同年4月にセンター設置、同年11月に拠点施設オープンにこぎつけた。
1.空間デザインマネジメント
専門的な知見に基づき、都市の将来ヴィジョンの検討や、都市空間整備に係る公共事業・民間事業のデザイン・マネジメントを行なう
2.プログラムデザイン
都市空間の利活用やまちづくりの担い手育成、まちの情報発信メディアの制作など、まちづくりに関連するプログラムを企画・実施
3.調査・研究
専門的な知見を蓄積するため、研究会の実施や調査研究活動およびそれらの論文化
1.まちづくりの将来像を描き、新たな事業創出を行うシンクタンク機能の強化
2.UDCMの拠点施設をハブに地元を巻き込みながら仕組みづくりを行うエリアマネジメントの枠組み整備
3.人材育成、拠点施設の運営、情報発信といったソフト事業と都市整備事業などのハード事業との連動
4.持続的な運営体制の構築
< 松山市都市再生協議会 >
「公」:松山市
「民」:松山商工会議所、㈱伊予鉄道グループ、㈱まちづくり松山
「学」:愛媛大学、松山大学、松山東雲女子大学、聖カタリナ大学、東京大学
< 松山市都市再生協議会 >
会長:倉内 慎也 (愛媛大学大学院 理工学研究科 准教授)
副会長:羽藤 英二 (東京大学大学院工学系研究科教授)、藤田 仁 (松山市副市長)
< UDCM >
センター長:羽藤 英二 (東京大学大学院工学系研究科教授)
副センター長:松村 暢彦 (愛媛大学社会共創学部教授)、 羽鳥 剛史 (愛媛大学社会共創学部教授)
常勤ディレクター:3名
アシスタントディレクター:2名
事務スタッフ:2名
初代施設は、中心市街地において市街地再開発事業に向けた機運が高まる松山銀天街L字地区に設置。民間商業ビル2階に事務所を構え、同ビル1階に多目的スペース(もぶるテラス)を、道路を挟んだ前面に広場(みんなのひろば)を伴っていた。
現施設は、空間改変事業が実施されている松山市駅前、JR松山駅に近く、2017年にリニューアル整備が完了した花園町通りに設置。民間商業ビル1階に事務所と多目的スペース(もぶるラウンジ)が併設されている。
〒790-0005
愛媛県松山市花園町4-9 岡田ビル1階
TEL: 089-968-2921