2021.9.3~9.18 第4回アーバニスト(まちづくりディレクター)養成プログラム

※開催終了いたしました。

第4回 地域構想のリビジョン

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プログラム開設の主旨

 まちづくりの担い手の養成は、全国的な喫緊の課題です。特に、公・民・学の連携の需要が増し、アーバンデザインセンター(UDC)の開設も相次ぐ中、多主体の連携を担うディレクター人材が求められています。
ただ、求められている役割は多岐にわたり、従来のプランナー、建築家といった職能とは異なり、調査・分析、マスタープランの立案、都市空間のデザイン・計画調整から利活用を含めたマネジメント、イベントを仕掛けるプロデューサー機能、ワークショップのファシリテーションまで幅広い領域をカバーできるスキルと、コミュニケーション能力を兼備した人材で、これはいわば、都市を都市らしくする専門家「アーバニスト」です。
 社会が急速な変化を迎えるなか、地域のまちづくりにおいても、従来の延長線上ではなく、あるべき将来像をイメージするところから、バックキャスティング型で戦略を創る動きが広がりつつあります。継続してまちづくりに取り組まれている多くの地域においても、現状を捉え将来を予測しながら構想をバージョンアップし続けること、すなわち「リビジョン」が求められます。今年度のアーバニスト養成プログラムでは、「地域構想のリビジョン」をテーマに、地域に関わる専門家の役割りやノウハウを、各地の実践者から学ぶプログラムを用意いたしました。

一般社団法人UDCイニシアチブ 代表理事 出口 敦

主催︓一般社団法人UDC イニシアチブ / 協力︓UDCQ(アーバンデザイン会議九大)/ UDCIC(アイランドシティ・アーバンデザインセンター)
お問い合わせ先︓info@udc-initiative.com

開催概要

■日時
1日目:
2021年9月3日(金)17:00~20:00
2日目:2021年9月4日(土)13:00~17:30
3日目:2021年9月11日(土)13:00~17:30
4日目:2021年9月18日(土)13:00~17:20

■開催方法:オンライン(zoom、slackを利用します)
※参加確定者へは詳細ご案内します。
※基本的には全工程をオンラインにて開催予定で、全4日間の参加が必要です。

■参加費:25,000円(税込み)
■募集人数:20~30名程度 ※事前選考あり
■受講対象者(想定)2年以上の実務経験(大学院在学中を含む)を持ち、アーバンデザインセンターの業務に携わることに関心がある方。
※本プログラム受講生は、全国UDC のディレクター候補者となる可能性もあります。

参加応募方法

※お申込み受付は終了しました。ご応募ありがとうございました。
応募締切:2021年8月6日(金)17:00まで
参加応募をご希望の場合は、2021 年8 月6 日(金)17:00 までに参加応募ください。
※下記のPeatixは参加応募のお申し込みとなりますが、その後、ご参加頂くためには選考を通過する必要がございます。
※参加応募の選考結果については、2021年8月13日(金)でに事務局よりメールにてご連絡いたします。
※参加応募の選考結果ご連絡する際に、選考通過者へは参加費のお支払いが可能な別の受講チケット(Peatix)をご案内します。

プログラム ※プログラム詳細は予告なく変更される場合がございます。あらかじめご了承下さい。
1日目  2021.9.3(金) 17:00-20:00
17:00-17:10 イントロ(出口 敦)
17:10-18:10 Session 1.
UDC概論

1) UDCの理念と特徴
2) UDCの仕組みと機能
講師:出口 敦
UDCイニシアチブ  代表理事
東京大学大学院新領域創成科学研究科 社会文化環境学専攻 教授
都市計画学 / 都市デザイン学

 1990年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了(工学博士)。東京大学助手、九州大学助教授、同大学教授を経て、2011年より現職。1987年IFHP国際設計競技グランプリ受賞。専門分野は都市設計学。コンパクトシティや持続可能な都市環境についての研究を進めている。千葉県柏市のUDCKセンター長として、同地区の都市開発に参画。九州大学在職中には、九州大学新キャンパス、「We Love 天神協議会」「博多まちづくり推進協議会」の設立・運営への参画など、都市デザイナー、実務者としても活躍。
【関連記事】事業構想PROJECT DESIGN ONLINE「官民連携の新モデル 全国で続々設立 アーバンデザインセンターとは何か」


講師:三牧 浩也
UDCイニシアチブ 理事
UDCK 副センター長
㈱プラスエム計画室 代表取締役
東京大学非常勤講師

 2001 年東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻終了。都市計画の現場で経験を積むべく、同年、㈱日本都市総合研究所入所。公共空間活用、景観形成、市街地整備、地域活性化等にかかわる調査研究並びに各地での実践に取り組む。大学時代の恩師である北沢猛先生に声をかけられ、2010 年に UDCK 副センター長に就任。現在に至るまで、柏の葉のプロジェクトのマネジメントを担っている。2012年に日本都市総合研究所を退職し、㈱プラスエム計画室を立ち上げ。UDCKを中心に複数のアーバンデザインセンターの立ち上げや運営支援に関わっている。技術士(建設部門)。

18:10-20:00 Q&A・ラップアップ(出口 敦)
・自己紹介

 

2日目  2021.9.4(土) 13:00-17:30
13:00-13:10 イントロ(出口 敦)
13:10-14:30 Session 2.
まちづくりにおける継続的な専門家の関与
(仮)

講師:尾崎 信(おさき しん)
東京大学大学院新領域創成科学研究科
ハビタット・イノベーション研究社会連携講座(日立東大ラボ) 特任研究員

 2005年、東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻修了。(株)アトリエ七四、東京大学景観研究室助教、松山アーバンデザインセンター(UDCM)ディレクターを経て、2020年4月より現職。都市計画・都市デザインに関する実務に携わる。主なプロジェクトは、平泉における一連の景観まちづくり、東京大学キャンパス計画、大槌町地域復興計画、「移動する建築」など。博士(工学)。


講師:高尾 忠志 氏
地域計画家
博士(工学)/ 技術士(建設部門)
一般社団法人地域力創造デザインセンター 代表理事
九州大学持続可能な社会のための決断科学センター 特任准教授
長崎市景観専門監
総務省地域力創造アドバイザー

 1977年生まれ。東京大学景観研究室修了後、㈱アトリエ74建築都市計画研究所、九州大学景観研究室、九州大学持続可能な社会のための決断科学センター准教授を経て、2020年度より同センター特任准教授。2013年度より長崎市の公共事業全体のデザイン監修と職員育成を行うインハウス・スーパーバイザー(ISV:庁内監修者)「長崎市景観専門監」に就任。2020年4月に「一般社団法人地域力創造デザインセンター」を設立して代表理事に就任。学、官、民のそれぞれの立場から各地のまちづくりに関わる。分野横断、連携協働、戦略的な政策実施がより一層求められる時代、「対話」と「デザイン」による「地域力の創造」を支える専門家として活動。特に、自治体の公共事業における市民、行政職員、専門家の協働、庁内横断的な体制によるプロジェクトの「マネジメト」「ディレクション」を得意としており、これまでも様々な自治体のまちづくりプロジェクトにおいて統括ディレクターや総合コーディネータを務めた。市町村・県・国による公共空間整備、地区のまちづくり計画策定、交通社会実験、市民協働、総合計画策定、都市計画MP、景観計画、夜間景観、中心市街地活性化事業、歴史まちづくり事業、文化的景観等、幅広いテーマに取り組んでいる。インハウス・スーパーバイザー協会代表、風景デザイン研究会幹事、総務省地域力創造アドバイザー、長崎県美しい景観形成アドバイザー、大分県景観アドバイザー、佐賀県美しい景観づくりアドバイザー。


コーディネーター:野原 (たく)
UDCイニシアチブ理事
OCTCセンター長
横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院 准教授

 1975年生まれ。2000年東京大学大学院工学系研究科(都市工学専攻)修了、設計事務所勤務の後、東京大学助手(助教)等を経て、2010年より横浜国立大学大学院准教授、2011年より現職。2017年よりOCTCセンター長。福島県喜多方市、東京都大田区、神奈川県横浜市などの幅広い対象をフィールドに都市デザインマネジメントについての実践活動・研究を展開している。UDCY、UDC-SEA、OCTCの設立・実践に関わる。
【関連書籍(共著)】
・『まちをひらく技術』(学芸出版社)
・『都市経営時代のアーバンデザイン』(学芸出版社)
・『アーバンデザインセンター』(理工図書) など

14:30-14:35 休憩
14:35-15:35 Session 3.
課題説明とフィールドの紹介
講師:三牧 浩也(全体概要)
 
 
 


コーディネーター:坂井 たける (伊都キャンパス)
UDCQディレクター
UDCICセンター長
九州大学本部キャンパス計画室教授
九州大学大学院人間環境学府・工学部建築学科教授

 1987年、九州大学大学院工学研究科修士課程修了。綜合建築設計研究所、福岡県総務部を経て、1993年より九州大学において伊都キャンパスと学術研究都市づくりに関わる。2007年より現職。
日本都市計画学会九州支部顧問、アジア景観デザイン学会会長、福岡県都市計画審議会会長職務代理、福岡県美しいまちづくり推進協議会会長、福岡市都市計画審議会会長、糸島市都市計画審議会会長、福岡地域戦略推進協議会FDC都市再生部会長、We Love天神協議会理事、博多まちづくり協議会理事、九州PPPセンター長等を兼任。日本都市計画学会計画設計賞、土木学会環境賞等を受賞。博士(工学)。
一級建築士。


講師:黒瀬 武史 氏(アイランドシティ)
九州大学大学院人間環境学研究院都市・建築学部門教授

 熊本県出身。東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻修了、株式会社 日建設計 都市デザイン室、東京大学大学院助教、九州大学大学院准教授を経て現職。専門は都市デザイン・都市計画、そのなかでも工場跡地の再生、人口減少時代の都市デザイン、都心部の民有公共空間を近年の研究テーマとしている。


講師:本多 薫 氏(アイランドシティ)
UDCIC事務局 スタッフ
㈱ダイスプロジェクト

 長崎県出身。デザイン事務所に入社後、まちづくりに関心を持ち(株)ダイスプロジェクトで勤務。アイランドシティで住民参加型のまちづくりワークショップを実施しているほか、地域関係者と連携したエリアの魅力づくりに取り組んでいる。

15:35-15:45 休憩
15:45-16:45 グループ課題
グループディスカッション

福岡市内のUDCの活動エリアを舞台に
①九州大学伊都キャンパス周辺エリア
②アイランドシティエリア
16:45-17:30 ラップアップ(出口 敦)

 

3日目  2021.9.11(土) 13:00-17:30
13:00-13:10 イントロ(出口 敦)
13:10-15:10 グループ課題・中間講評
15:10-15:20 休憩
15:20-16:20 ゲスト講義.
「地域価値創造の戦略と実践
講師:石丸 修平 氏
福岡地域戦略推進協議会 事務局長


 経済産業省、プライスウォーターハウスクーパース(PwC )等を経て、 2015 年 4 月より福岡地域戦略推進協議会( FDC )事務局長。九州大学大学院客員教授。アビスパ福岡アドバイザリーボード(経営諮問委員会)委員長、 Future Center Alliance Japan FCAJ )理事、九州大学地域政策デザインスクール理事、九州経済連合会行財政委員会企画部会長等を歴任。中央省庁や地方自治体の委員など公職も多数務める。
【書籍】超成長都市「福岡」の秘密 世界が注目するイノベーションの仕組み(日本経済新聞出版)


コーディネーター:出口 敦

16:20-16:30 休憩
16:30-17:30 ラップアップ(出口 敦)

 

4日目  2021.9.18(土) 13:00-17:20
13:00-13:10 イントロ(出口 敦)
13:10-15:10 グループ課題・全体講評
15:10-15:20 休憩
15:20-17:20 Session 4.
地域のビジョニング

4-1:レクチャー
(講師:黒瀬武史氏 / 後藤良子 / コーディネーター:坂井猛氏)

4-2:トークセッション
(坂井猛氏 / 黒瀬武史氏 / 出口敦 / 野原卓 / 三牧浩也 / 後藤良子)
※横田氏(積水)/ 椛島氏(ダイス)

講師:黒瀬 武史 氏
 
 
 


講師:後藤 良子
UDCイニシアチブ 理事
UDCK ディレクター
㈱URBANWORKS 代表取締役
TXアントレプレナーパートナーズ 理事

 2003年、筑波大学大学院 芸術研究科デザイン専攻環境デザイン 修士課程を修了(デザイン学修士)。2000年〜2002年には、旧・建設省建築研究所(現・国土交通省国土技術政策総合研究所)都市施設研究室に非常勤職員として勤務。2003年に㈱UG都市建築に入社。都市設計部・主幹として公園設計、街路設計、大規模開発に伴う都心型エリアマネジメント、商店街のエリアマネジメント、地区計画・協定の策定等を経験し、2011年に退職。2006年には、北沢猛先生らとともにUDCK(柏の葉アーバンデザインセンター)立ち上げに参画し、以降現在までディレクターを務める。2009年には一般社団法人TXアントレプレナーパートナーズ(TEP)の立ち上げに参画、設立以降長期にわたり事務局長を務め、2017年には理事に就任。2011年に㈱URBANWORKSを設立、代表取締役に就任。


コーディネーター:坂井 たける

17:20-17:30 休憩
17:30-19:30 ラップアップ(出口 敦)
※終了後:オンライン懇親会(任意参加)

※UDCK=柏の葉アーバンデザインセンター / UDCM=松山アーバンデザインセンター / OCTC=おおたクリエイティブタウンセンター

UDCイニシアチブ