つくばエクスプレス開通に伴い、沿線で大規模な土地区画整理事業が行われているエリア。駅前では三井不動産が中心となって、住宅、商業、業務等の開発が進む。近接して、東京大学や千葉大学、国の研究機関が多数立地。駅を拠点とする大規模開発をマネジメントしながら、知の資源や民間の活力を最大限に生かした次世代環境都市・国際学術研究都市を実現することが、まちづくりの大きなテーマとなっている。
大学と連携したまちづくりが模索されるなか、北沢猛 東京大学教授(故人)による「公・民・ 学」が連携したまちづくり拠点の設置の提案をきっかけに、行政、企業の協力体制が組まれ、提案から半年で施設オープンにこぎつけた。
将来ビジョンの作成とフォローアップ
・当エリアの将来ビジョンである「柏の葉国際キャンパスタウン構想」を、県・市・大学とともに作成し、民間も参画して毎年フォローアップを実施。UDCKが全体の推進事務局となっている。
教育・研究活動
・まちづくりにかかわる調査・研究・立案
・市民向けのまちづくり学習プログラムの企画・運営(まちづくりスクール)
・大学の地域連携教育の支援(都市環境デザインスタジオ)
実証実験・事業創出
・データ駆動型スマートシティの実現に向けた地域連携支援
・地域の課題をベースとしたリビングラボの企画運営
空間デザインマネジメント
・公共空間・公共施設のデザインにかかわる調整、アドバイス
・民間建築物の景観誘導に係る助言・支援
・啓発活動
エリアマネジメント
・公共空間の管理運営(駅周辺道路、アクアテラス(調整池))
・公・民・学をつなぐ地域コミュニティの育成と活動支援
・賑わい創出に係るイベントの企画、調整
1. 周辺ブロックにおける戦略的開発誘導(土地利用誘導、景観誘導等)
2. スマートシティ形成に向けた実証フィールド環境の強化と新産業の誘致・育成
3. 持続的なエリアマネジメント体制の構築
4. まちの国際化の推進と大学連携の強化
「公」:柏市(千葉県、(一財)柏市まちづくり公社等も協力団体として参加)
「民」:三井不動産㈱、首都圏新都市鉄道㈱、柏商工会議所、ふるさと協議会(田中・柏の葉)
「学」:東京大学、千葉大学
センター長:出口 敦(東京大学教授)※法人の代表理事も兼務
副センター長:武田 史朗(千葉大学教授)※法人の理事も兼務 / 清家 剛 (東京大学教授)/ 坂齊 豊 (柏市都市部長)
その他、各構成団体の代表者で運営委員会を構成し、運営基本方針を決議。
常駐スタッフ:5 名 、事務 1 名 、受付 1 名
スタッフ担当:都市建築専門職 2 名、 施設企画・市職員・健康まちづくり各 1 名
第1期、第2期の施設は、独立した平屋建物を駅前の開発予定地の暫定利用として建設(三井不動産の出資)。
第3期の現在の施設は、第一期施設あとに建設された東京大学の社会連携拠点(東京大学柏の葉キャンパス駅前サテライト)の道路に面した1階を利用。2020年に改装リニューアルし市民利用スペースを拡大。
面積:155㎡
会議や打ち合わせにも使う大型スクリーンを備えたラウンジスペース、受付スペース、スタッフ事務スペースで構成。まちづくりやデザインにかかわる書籍が閲覧可能。イベントチラシなども設置。