OCTC

OCTC

おおたクリエイティブタウンセンター

東京都大田区全域

2017/4~
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活動エリアの状況と課題

 良質な住宅地から羽田空港まで、大田区は、豊かで多様な地域資源と歴史文化を有しているが、産業構造や社会構造が大きく変化する中で、大田区の地域価値を育み、次世代に受け継いでゆくために、新たな創造的視点も加えた豊かさづくりが求められている。一方、大田区は、23 区で最多の町工場数を抱え、世界にも負けない高度な技術を有するものの、工場数や従業員数は大きく減少している。また、大田区は、住宅地としても非常に評価が高く、豊かな生活環境を創りだすために「住工混在」を「住工共生」へと進めるべく、技術・生活・創造を総合的に考えた課題解決が必要とされている。

設立経緯

 2009年に一般社団法人大田観光協会と首都大学東京+東京大学(その後、横浜国立大学を加えて)により「モノづくり観光研究会」を設立し、地域資源としての「モノづくり」の力を高めるための活動を推進し、2012年には、こうしたモノづくりの価値に創造的なアイデアを加えて「暮らし」の中にも活かすことで、「地域自らが価値を育んでゆけるまち=クリエイティブタウン」を目指す必要があると考え、「大田クリティブタウン研究会」(大田観光協会× 首都大学東京・横浜国立大学ほか)に改称し、これまで、町工場一斉公開イベント「おおたオープンファクトリー」(2012年~)や、モノづくりのまちづくり拠点「くりらぼ多摩川」の設置(2014年~)など、モノづくりのまちづくり活動を育んできた。
 こうした活動を持続的、かつ、発展的に進めてゆくには、多くの主体が関わってクリエイティブタウンを目指す必要があるが、そのためには、「公×民×学」がそれぞれ活動しながら連携して豊かな「クリエイティブタウン」を生みだすためのプラットフォームが必要であることもあり、「一般社団法人 おおたクリエイティブタウンセンター」を設立するに至った。

センターの活動概要

 大田区が有する豊かな地域価値に気づき、育み、さらなる豊かな発展を図るために、「創造」・「技術」・「生活」という「3つの視点」をかけあわせて、「価値をはぐくむまち」の創出に向けたアクションを検討している。

5つのミッション

1. 【構想】地域の将来ビジョン(構想)づくり(Vision Making)
2. 【計画】プロジェクトの計画推進(Project Planning)
3. 【実行】地域まちづくりの実践とサポート(Action)
4. 【連携】ネットワークづくりとマネジメント(Management)
5. 【発信】エリアブランディングとプロモーション(Promotion)

6つの事業

1. おおたオープンファクトリー企画運営事業
2. くりらぼ多摩川企画運営事業
3. おおたクリエイティブネットワークの構築と展開
4. クリエイティブな地域リノベーションの推進(ストック活用)
5. モノづくりマッチング醸成事業
6. 「モノづくりのまちづくり」の展開

近年の具体的状況(2022年度)

・おおたオープンファクトリー2022:東京都大田区の町工場を公開し、モノづくりの技術や職人と触れ合う見学・体験プログラムを提供することで、来訪者、町工場、企画者が一緒になって、モノづくり及びモノづくりのまちを盛り上げるイベント。コロナ禍を経て、12回目を迎える2022年のおおたオープンファクトリーは、3年ぶりの通常現地開催。

・くりらぼ多摩川:OCTCの活動拠点において、「モノづくりのまちづくり」を実施するための「場づくり」を展開。町工BAR、SCRAP(工場の廃材活用事業)、オープンらぼ、くりらぼマルシェ等を実践。

・ファクトリップ | Factory×Trip |:ものづくりのまちのSDGsや工場の廃材を利用したワークショップを教材とした教育旅行向け工場見学プログラムの企画開発・実施。※観光庁「地域独自の観光資源を活用した地域の稼げる看板商品の創出事業」採択事業。

・下丸子駅周辺地区のまちづくり構想策定支援:大田区主催の「下丸子駅周辺地区のまちの将来を考える会(勉強会)」支援及び周知のための企画。

今後の活動の展望・課題

現在は、上記事業のうち、

1. おおたオープンファクトリー
2. くりらぼ多摩川運営

を中心に展開しているが、

今後、

3. クリエイティブネットワークによる様々な創造的活動の展開
4. ストックを活用した地域リノベーション
6. モノづくりのまち(モノづくりのまちづくりツアー構築等)におけるエリアブランディング発信事業の展開

を目指した活動を予定している。

構成団体

「公」:(一社)大田観光協会(大田区【観光課・産業振興課】の支援あり)
「民」:工和会協同組合(矢口下丸子エリアを中心とした工業系組合)
「学」:東京都立大学 / 横浜国立大学

理事・監事は、基本的には個人の立場で参加している。
各構成団体と強く連携した活動を行っている。

組織形態

センター長・代表理事:野原 たく (横浜国立大学准教授)
副センター長:岡村 祐(東京都立大学准教授) / 栗原 洋三 / 田中 隆((有)安久工機 代表取締役)
理事:川原 晋(東京都立大学教授) / 広瀬 安宏(一般社団法人大田工業連合会 会長・工和会協同組合 理事長・㈱伊和起ケージ 代表取締役) / 山本 章子(くりらぼ多摩川 工場長) / 佐山 行宏(工和会協同組合 総務部長・栄商金属㈱ 代表取締役)

実務体制

事務局:3名(事務局長:山本章子)

施設概要

創造製作所くりらぼ多摩川(東京都大田区矢口1-21-6)
URL:https://www.o-2.jp/mono/lab/

※OCTCは、一般社団法人大田観光協会より運営委託
 OCTC、大田観光協会、主要な利用団体等から構成される「くりらぼ運営委員会」による施設マネジメント

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