高島平地域は、昭和41年に現UR都市機構が土地区画整理事業を実施し、50年代前半までの間に「東洋一」と呼ばれた高島平団地を始め、都市計画道路や三田線等、多くの都市基盤施設が建設され、当時20代から30代前半(団塊の世代)のファミリー世帯が多く転入する形で、一時に誕生した都市である。現在、約50年が経過し、当時の都市基盤施設や建物の老朽化と、少子高齢化や人口減少が進むなかで、地域の活力低下をはじめとした新たな地域課題への対応を含めた、持続的発展を可能とする都市への転換が必要となっている。
板橋区は、持続的発展を可能とする都市への転換に向け、平成27(2015)年10月に今後の都市再生の方向性を示した「高島平地域グランドデザイン」を策定し、まちづくりの推進機能を担う「受け皿」として、「民・学・公」連携組織の必要性を打ち出した。
UDCTakは、区による設立に向けた準備組織での検討を踏まえ、当面は決まった拠点施設を持たない「アーバンデザインセンター」 として組織体制を構築することとして、平成28(2016)年11月に都内初のUDCとして設立、活動を開始した。
1. まちづくりにかかわる調査・研究(ヘリテージプロジェクト等)
2. 空間デザインと公共空間の活用方策検討(高島平グリーンテラス)
3. 地区別まちづくりの検討と事業化支援
4. 高島平グランドデザインの実現に向けたプロジェクト推進(ジョグ&ウォークパトロール、花壇活動、防災ゲーム、買い物支援)
5. 担い手育成と活動連携(スクール、タカシマダイラトーク)
6. 魅力発信、PR
7. センター機能の強化と持続的運営の枠組み構築に向けた協議・調整
・構成団体による運営費の負担の平準化や自立的な運営体制の早期確立
・拠点施設の整備・確保
・民間事業者や地域活動団体との連携・協働
「民」:町会連合会高島平支部、商店街連合会 第7支部
「学」:UDCネットワーク、学識者個人の立場での参加
「公」:板橋区、UR 都市機構
運営体制は以下の2つの枠組みで構成。
・管理運営のための協議体(理事会):センター運営の基本的枠組みや年次ごとの事業方針を協議・決定する
・運営機構:現場を担う
センター運営を担う意思決定機関である理事会は、主要機関(構成団体)からの推薦によるメンバーで構成し、実行部隊である運営機構は、センター長の承認のもと自由な参加を促すオープンな組織とし、現場で動きやすい枠組みとなっている。
センター長: 出口 敦(東京大学執行役・副学長 教授)※理事会副会長兼務
副センター長:樋野 公宏(東京大学准教授)※理事会委員兼務 / 佐伯 和宏(板橋区 まちづくり推進室 高島平まちづくり推進課長)
ディレクター: 中島 直人(東京大学教授)/ 飯塚 裕介(大東文化大学准教授)
専門アドバイザー:藤井 さやか(筑波大学准教授) / 関口 達也(京都府立大学准教授)
事務局長:作田 純一(板橋区 まちづくり推進室 高島平まちづくり推進課 企画・事業調整係長)
区職員が事務局を担い、運営支援を行うとともに、区が発注した委託事業者が各種事業の資料作成等のサポートも行っている。
特定の拠点施設は持たず、必要に応じて構成団体が所有する施設等を活用して活動
〒173-8501
東京都板橋区板橋2-66 -1
板橋区 まちづくり推進室 高島平まちづくり推進課
TEL:03-3579-2183
FAX:03-3579-5437