大宮駅周辺は県内随一の商業・業務機能集積地であり、重要な交通結節点である。しかし東口周辺では長らく都市更新が停滞しており、老朽化した建物等が多く残っている。官民学協働で策定した「大宮駅周辺地域戦略ビジョン」(2010)に掲げられた公共施設・交通基盤・街区更新の方針や、国土形成計画(2015)・首都圏広域地方計画(2016)に位置付けられた「対流拠点都市」という大宮の広域的な役割等、これまでのまちづくりや国土づくりの大きな方向性を、いかに具体的な都市像に描き、産官学民の連携により実現していくかが課題となっている。
「大宮駅周辺地域戦略ビジョン」(2010)策定後、ビジョンをどのように具体化させていくかが模索される中、地元まちづくり団体がUDCKの視察を行ったことをきっかけにUDC設置を市に要望した。その結果、暫定的に公民学が一体となって主体的にまちづくりを考えるためのコミュニティ・ステーション「まちラボおおみや」が現在のUDCOの場所に設置され、まちラボおおみやでの産官学民の連携によるまちづくりの試行期間を経て、2017年UDCOが運営を開始した。
学習・研究・提案
多くの主体がまちづくりに係わることができる機会を創出し、学習・研究・提案に加え人材育成を進める。
実証実験・事業創出
公共空間やオープンスペースの利活用を推進し、まちのストックの最大活用と、まちの魅力や価値の向上を図る。
デザインマネジメント
質の高い空間デザインを提案し、行政計画やまちづくりプロジェクトへの企画、提案を行う。
エリアマネジメント
安心・安全かつ快適な都市空間や生活環境の実現とともに、将来にわたって発展し続けるまちとなるため、地域と連携したエリアマネジメントに取り組む。
詳しい活動内容はUDCO REPORTで確認いただけます。(UDCO HP内)
大宮駅周辺地域では、「大宮駅周辺地域戦略ビジョン」(以下、戦略ビジョン)に基づき、GCS構想(駅周辺開発構想)や公共施設再編事業・民間の市街地再開発のほか、街路整備やパークリノベーションなど、様々な計画が進んでいます。
今後はそれぞれが順次事業実施段階へ移行していく中で、大宮らしいパブリックスペースのデザインとともに、地域の協創的なコミュニティのデザインを通じて、地域で活躍するプレイヤーを発掘・支援していく必要があります。
UDCOではストリートデザインマネジメントを基軸として、公民連携プロジェクトの推進(OMIYA STREET TERRACE、STREET PLANTSなど)、ストリートに関わるプレイヤーの人材育成(STREET DESIGN SCHOOL)やプレイヤーの事業支援(マチミチミーツなど)を継続し、公共空間利活用によるまちの活性化に取り組みます。
「公」:さいたま市
「民」:-
「学」:-
(ほかは個人)
代表理事・センター長:工藤 和美(東洋大学教授)
業務執行理事・副センター長 兼 ディレクター:藤村 龍至 (東京藝術大学准教授)/ 内田 奈芳美(埼玉大学准教授)
の3者で法人を組織し、運営方針を決議。
監事は武蔵野銀行、埼玉りそな銀行の2者。
常勤スタッフ:4名(都市建築専門職3名・法人運営事務1名)
非常勤スタッフ:2名(都市建築専門職2名)
活動拠点:まちラボおおみや
面積:約157㎡
株式会社浜友商事と一般社団法人アーバンデザインセンター大宮(以下、法人)が無償の貸借契約を結び、法人が管理・運営を行っている。
まちラボおおみやは、トークイベントや会議等を行えるイベントスペース、各種展示に利用できる展示スペース、自由な書籍閲覧及び小規模なミーティング等を行えるラウンジスペース、UDCOのオフィススペースで構成されている。